幼い頃の記憶。
東京下町育ちのわたしは、親戚が集まる機会などで、よく
ちゃんこ屋さんへ連れて行かれたのを憶えています。
その店のちゃんこは、でっかいお鍋に10人前くらいの具材が溢れんばかりの山盛りになっていて、とにかく豪快でした。
店構えは趣きのある古さが妙に異次元的で、元力士の大男が作る
ダイナミックな料理に、子どもながらかなりのインパクトを感じていました。
大人になって、そのお店に行きたいと思い両親に尋ねたところ、そのお店はなくなってしまったということでした。
日本橋エリアに移り住んでから、浜町で「
富風」というちゃんこ屋さんを見つけたとき、そんな昔の記憶がまた懐かしく蘇りました。

なかなか機会が作れず1年以上経過してしまったのですが、この度
着物でちゃんこを食べに行こう!という話題が持ち上がり、近所に住むお友達を誘って、一緒に着物姿で力士料理を堪能することに☆
お友達は、
桜花が縞模様にデザインされた粋な着物に、さりげないうさぎモチーフがキュートな名古屋帯を合わせた春スタイル。
すらりとした長身に縞が映えて、とても格好良くお似合いでした^^
上の写真は、お店入り口の横にあった、
化粧回しのディスプレイ。
きらびやかな
銀色のドラゴンが迫力満点!

ここは、
元力士の富風が2005年に開店した新しいお店なのだそう。
メニューを見ると、ちゃんこ鍋だけでなく、お酒に合うおつまみも充実していました。
ちゃんこ分のお腹の空きは残しておいて、色々堪能することに♪
注文したのは、相撲部屋風カツオのタタキ、薩摩地鶏のタタキ、力士みそ きゅうり添え、手羽先ぎょうざ。
お酒の種類は、芋焼酎をはじめとした
本格焼酎のラインナップが充実していて、選ぶのが楽しかったです☆

ちゃんこは、
しょうゆ(鶏)、塩(豚)、みそと3種のベースから選べました。
まずは、基本の
しょうゆを頂いてみました。
関西風のお出汁の風味が上品で、鶏肉・鶏団子とも旨味があって美味しかったです。
お野菜の量はちゃんこにしては控えめに感じましたが、一品料理を頂いたあとだったこともあり、お腹的にはいっぱいいっぱいでした(^-^;

最後はもちろん
雑炊で〆ました^^
食べ過ぎてかなり苦しかったですが、大満足!!
お客さんは途切れることなく、常連さんが多そうな感じでした。
鍋物の季節はそろそろ終わりですが、気軽に飲める雰囲気なので、居酒屋的にふらりと利用するのもいいかなと思いました♪
*富風
中央区日本橋浜町2-24-10 Tel:03-5641-0578
Open:11:30-14:00(LO13:30), 17:30-23:00(LO22:30)
休:日・祝(土曜は夜のみ営業)